創作小説をまったりと更新予定。BL中心のため苦手な方の閲覧はご遠慮ください。
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あけましておめでとうございます!
今年ものろのろがんばります!!
さて、早速ですが今日は1月1日。
お正月は3日まである。
世間一般では祝日!
ということで、
「お正月連続更新!!」
やっちゃおうと思います♪
……たまたま話的に長くなってしまうところだけど、
分けて1週間おきに出すのも微妙な気がしただけですが;
1つの話を切って載せる形なので、いつもよりは短いかもしれませんが
1つにすると長すぎなのでね!!
ではでは第1弾。 9話をどうぞ~
☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―
「ところで、柳瀬くんは大学生だよね? コンビニはアルバイト?」
「はい、大学2年です。アルバイトを始めてからもうすぐ1年になりますけど、家が近いので通いやすいんですよ」
「そうなんだ。でも、大学1、2年目って授業大変じゃない?」
立花は自分の学生時代を思い出して聞いてみた。
「そんなことないですよ! 大学では日本文学を専攻してるんですけど、興味のあることだから全然大変じゃないです」
「へー、本当に好きなんだ!えらいね。 俺の学生時代なんて、いくら好きでもそこまで楽しめなかったな」
「立花さんは何専攻だったんですか? というか、今はどんなもの書いてるんですか?」
「んー、大学では言語文化学を専攻してたよ。で、今はエッセイとかちょっとしたお話とか書いてるかな。大学で習ったことが役に立ってるかは分からないけど。あ、冷めないうちに食べてね。遠慮なんてしなくていいから」
立花の視線に目を向けると、ウェイターがメイン料理を運んできたところだった。
前菜も、次に運ばれてきたカルパッチョもとても美味しかったが、話に夢中になって箸が止まっていた。
「わー! パスタですか! 僕、トマトソースのパスタ大好きなんです!」
「それならよかった。ここのパスタは全部生パスタを使っていて、もちもちの食感が人気なんだよ」
平打ちパスタで、モッツァレラチーズやベーコンをトマトソースで絡めただけのシンプルなものだが、上に添えられたルッコラが色鮮やかで食欲をそそる。
「いただきます! んー、美味しい! トマトソースもさっぱりしてるし、パスタがもちもちしてて美味しいです!」
「あっはは! そんなに喜んでもらえると、連れてきたかいがあったな! 美味しそうに食べるね」
「あ、はい。よく言われます……」
実際、友人たちにも「美味しそうに食べる」だの「蒼の食べてるところは見てて飽きない」だのとよく言われる。
それでも知り合って間もない立花にまで言われるとは思わず、気恥しくなってうつむいた。
「褒めてるんだよ! それだけ美味しそうに食べてもらえると、お店を紹介した身として嬉しいし」
「いえ、自分ってそんなに分かりやすいのかと思いまして……」
「そういうのは表に表れてていいんじゃない? 柳瀬くんのそれは見ているこっちも幸せにするよ」
「あ、ありがとうございます」
そんなことを面と向かって言われるのは初めてで、思わず目をそらして下を向くとウェイターが皿を下げに来た。
「すぐにデザートをお持ちします」
「あぁ、よろしく」
ウェイターが去ると、立花がふと立ちあがった。
「お手洗いに行ってきてもいいかな? 戻ってきたらデザートを食べながら目的の小説を読ませてもらうよ」
「あ!そうでしたね! つい話すのに夢中になっちゃって。出しておきますね!」
立花が席を立つと、蒼はいよいよかと自分の鞄から小説を取り出した。
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