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創作小説をまったりと更新予定。BL中心のため苦手な方の閲覧はご遠慮ください。
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こんばんは!
あと1つでカウンターが500になることにさっき気づきました。
さらにオレンジジュースはすでに30話。
びっくりですね。

初めての小説で、初めての連載として上げたのは2011年1月。
途中でイベント参加なんていう無謀なことを挟みながらも
完結させようとやってきたオレンジジュース。
残すところあと数話となりました…たぶん。

残りもお楽しみいただければと思います!


―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・


「おまたせ! おはよう」
「おはようございます! 今日は一日よろしくお願いします!」

約束した10月の土曜日。
蒼を乗せた立花の車は静かに走り出し、国道へと入った。

「これからどこへ行くんですか?」
「イタリアンのお店だよ。海の近くに景色がきれいなお店を見つけてね。ランチもやってるからちょうどいいと思って」
「へー海の見えるお店ですか? 素敵ですね。楽しみです!」

窓の外を見ると天気もよく、青空が広がっている。
しばらく車を走らせると、海沿いの道へ出た。
それからさらに数十分。
海沿いの道から少し中に入ったところで車は止まった。

「はい、到着。お疲れさまでした」
「ありがとうございました。素敵なところですね!」

大きな道からは外れたところにあるそのレストランは、ご夫婦で経営されているのか自宅と一体になっていた。外観もお洒落でヨーロッパを思わせる造りである。

「景色もすごくいいから楽しみにしててね。じゃあ入ろうか」


「いらっしゃいませ」

入口の扉を開くとカランカランとベルが鳴り、中から女の人が出てきた。

「二名様ですね? 二階のお席が空いておりますが、そちらでよろしいでしょうか?」
「はい、窓側の席でお願いします」
「かしこまりました。それではどうぞ」

後ろに続いて階段を上ると、大きな窓に一番近いテーブル席へと案内された。

「すっごいですね!綺麗です……」

立花が言っていた通り、眼下には青い海、そして見渡す限りの青い空が広がっていた。

「でしょ? 前に担当さんと来たことがあってね。一度蒼くんを連れて来たいと思ってたんだ。ごはんも美味しいしね。何がいい?」
「えーっと……パスタか、ピザか……ん?これは何ですか?」
「どれどれ? あぁ、ニョッキね。ジャガイモで作った団子みたいなものかな? モチモチしてて美味しいよ」
「へー、じゃあ僕せっかくなのでこれにしてみます!」
「うん、いいと思うよ。じゃあ俺はカルボナーラにしようかな。すいません、注文お願いします」

それぞれスープとサラダの付いたセットを注文すると、改めて景色を楽しんだ。遠くの方には船が浮かんでいるのが見える。

「こんなところが近くにあったんですね! 知りませんでした」
「うん。少し車を走らせれば海には来られるよ。でもここのお店はあまり知られてないかな」
「へー、だからお客さん少ないんですね」

それから、店の近くに何があるのか、食べ終わったらどこへ行こうかと話しは弾み、気がつくと目の前のお皿は綺麗に片付いていた。

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