創作小説をまったりと更新予定。BL中心のため苦手な方の閲覧はご遠慮ください。
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今回は週末更新、ギリギリになってしまいましたね、こんばんは。
部屋の模様替えが終わり、すごく趣味の作業場が完成した珠梨です。
隔週更新へと切り替える最後の更新。
来月から、基本的に隔週に切り替えです。
第一回目は3月第一周の週末予定です。
それでは、2月最後の更新どうぞ!
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「今日は和食が食べたくて和食のお店を予約したんだけど、よかったかな?」
駅の時計前で合流した二人は、立花の案内で目的の店へと歩いていた。
「大丈夫ですよ。普段、外で和食を食べることがないから楽しみです」
「そう言ってもらえてよかった。その店の籠豆腐、すごく美味しくてさ。たまに食べたくなるんだよね」
「籠豆腐ですか!珍しいですね。楽しみです!」
太い道に沿ってしばらく歩き、一本中へ入ったところにその店はあった。
見るからに和風の引き戸を開けて、暖簾をくぐると中には温かい光が灯っていた。
「落ち着く雰囲気ですね」
「あぁ、この雰囲気も好きでね。これで料理も美味しいから、たまに思い出すと来たくなるんだ」
「それ、すごくわかります!思い出すと無性に行きたくなるところってありますよね」
案内された席に着くと、お通しが運ばれてきた。
飲み物を注文して一息つくと、立花が口を開いた。
「今日はコースで予約しちゃったから、遠慮なく食べてね。もちろん籠豆腐もあるし、それ以外のものもすごく美味しいから」
「コースですか!? わぁ、ありがとうございます!楽しみです」
「順番に運ばれてくるから、心置きなく蒼くんの小説を読めるわけだ」
「そんな!まずは料理を楽しみましょうよ」
そう言うと、ちょうど見計らったかのように一品目が運ばれてきた。
「水菜と湯葉のおひたしでございます」
「どうも。ここの豆腐すごく好きなんですよ」
「それはそれは。ありがとうございます」
そしてその後、すぐに竹籠が運ばれてきた。
その竹籠には白くてぷるぷるした豆腐が盛られていた。
味はというと、蒼の緩みきった顔を見れば言わずもがなである。
「美味しい!こんなに豆の味がする豆腐は初めてです!」
「でしょ?ほら蒼くん、顔が緩んでるよ」
「あはは。前も言われたことありましたよね」
「うん、何回かね。いつも幸せそうな顔して食べるから」
二人は次々と運ばれてくる料理を見て、まずは目の前の料理に専念することにした。
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