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創作小説をまったりと更新予定。BL中心のため苦手な方の閲覧はご遠慮ください。
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一週間が経つのはとても早いと思います。
13話をあげてから、すでに一週間が過ぎたとは思えない…

週一更新!まだがんばっております!!
14話、少し読みにくくなっているかもしれません…

そのあたりには目を瞑っていただけますと (^^;


☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―



山々が色づき、賑やかな木々も静けさを取り戻した12月。
二人がこうしてゆっくり話すのも7度目になるだろうか。
近所のカフェでお茶をするだけの日もあったが、
時間を決めて会う日は決まって最近読んだ本の話題から始まり、蒼の小説の話題になった。

「あ! そういえば!」

いつものようにお互いの読んだ本について話し尽くし、
持ってきた小説を出そうと鞄を開けた蒼が思い出したように顔を上げた。

「この間ブログに載せてるアドレスにメールがきたんです。1つの話を作り上げて、出版社に投稿してみないかって」
 

そのメールは数日前に突然送られてきた。
曰く、投稿用の物語を書いてみないかというものである。
蒼自身それを目標にして書いているが、投稿用として書き上げたものはまだない。
賞に出すとなると、どこのレーベル向きの話か考えるところから始まる。
それに文字制限や書き方などの指定もあるため、自分の表現を壊さないでそれに合わせて書くという力がまだ自分にはないと思うのだ。


「返信はしていないんですけど、まだ投稿する自信はなくて」
「そのメールはどこの出版社からだったんだい?」
「それが角田出版だったんですよ!この前出た橘先生の新刊と同じ!」

そんな大手の出版社からのメールであったため、不審に感じまだ返信をしていない。
何の目的かわからないが、いかにも怪しい。

「角田出版か。まだ返信はしてないんだよね? メールだけだったら、試しに返信してみたらどう?」
「でもいたずらじゃないですか? こんな大手の出版社からメールがくるはずないですもん」
「会おうとか言ってきたら注意した方がいいけど、メールでのやり取りなら問題ないんじゃないかな?」
「うーん……」

立花にそう言われると、メールの返信くらいしてもいい気がしてきた。
返信してみて、次に相手がどう出るかを見てからの判断でいいかもしれない。

「じゃあ、帰ったら返信してみます。何か動きがあったら相談すると思いますけど……いいですか?」
「そうしてみなよ。何か困ったことがあったら、いつでも言ってくれればいいからさ」

出版社からのメールについては保留にして、
その後はいつも通り会わなかった間に上げられた話の感想を織り交ぜながら、
蒼の持ってきた小説について語り合った。

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