創作小説をまったりと更新予定。BL中心のため苦手な方の閲覧はご遠慮ください。
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こんばんは☆
プライベートでへろへろ気味な珠梨です。。。
それでも更新はする!
一度決めたことはできるだけ続けたい派です。
よく真面目だって言われます…
ということで、さっそく13話どうぞ~
☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―☆―
気がつくと時計の針は10時を指していた。
会話も一区切りつき充実感に浸っていた蒼は、立花の一言に顔を上げた。
「じゃあ、そろそろ店を出ようか」
「はい。あー楽しかった! 本当にありがとうございました!」
「いやいや。こちらこそ楽しい時間を過ごさせてもらったよ。ありがとう」
会計をすませると扉をくぐって外へ出る。
夜といっても八月終わり。
まだ熱気の残る夜道を、虫の音を聞きながら駅に向かって歩いていく。
「改めて今日はありがとう。まさかあの『あお』くんだとはね」
「こちらこそ。料理もすごく美味しかったですし、そーすけさんから直接感想をいただけるなんて!」
「あーそのことなんだけど、これからもときどき直接読ませて欲しいなと思って。食事でもしながらさ」
その言葉に驚いて顔を上げると、笑顔の立花と目が合った。
「え!それはすごく嬉しいですけど……」
「もちろんこれまで通り、ブログの方でもコメントさせてもらうつもりだよ。でも直接話すと違った話もできるしね。今日もすごく楽しかったし」
「そういうことでしたら喜んでお願いします! 僕の方こそすっごく楽しかったです!!」
その後もあれこれ話すうちに、駅までたどり着いていた。
コンビニで約束するのも大変ということで、お互いの連絡先を交換していると住所欄が視界に
入った。
「そういえば、いつもあのコンビニに行くってことは家はあの近くですよね?僕の家もあの辺りなんですよ。そこまで一緒に帰りません?」
「そうか、家も近いんだったね。でもごめん。これから少し出版社に寄ってから帰ろうと思って。」
「これからですか!? まだお仕事されてる人いるんですね。そういうことならここで。お疲れ様です。今日は本当にありがとうございました!」
ぺこりと頭を下げると、立花の楽しそうな声がかえってきた。
「いやいや、そんなに満足そうな顔されるとすぐに誘いたくなっちゃうよ。そのうち連絡するからよろしくね!」
「はい、それではまた。おやすみなさい」
「うん、気をつけてね。おやすみ」
そう言って手を振ると、お互い踵を返して歩き出した。
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